低車外音タイヤの表示制度
低車外音タイヤの表示制度
1.低車外音タイヤの表示制度とは?
タイヤの騒音問題に配慮し道路沿線環境の向上に寄与するため、自動車タイヤ業界の自主的な取り組みとして、UN R117-02※1が定める車外騒音基準値を満たすタイヤを「低車外音タイヤ」とし、その表示制度を定めることで低車外音タイヤの普及促進を図ることとなりました。
この制度の対象は、乗用車用タイヤ、小形トラック用タイヤ、トラック・バス用タイヤのそれぞれ夏・冬の市販用タイヤです。
- 運用開始は2023年1月からです。
- この基準を満たしたタイヤには「低車外音タイヤ」の呼称やそれを表すアイコンが表示されます。
※1 タイヤの騒音低減対策として国際連合欧州経済委員会
(United Nations Economic Commissions for Europe = UNECE)において策定された技術基準
<低車外音タイヤアイコン>
2.低車外音タイヤの基準について
「低車外音タイヤ」の基準とは、UNECEの「UN R117-02」に定めるタイヤの車外騒音基準値のことで、各タイヤカテゴリーについて以下の通り規定されています。
- 乗用車用タイヤ
断面幅の呼び | 規制値dB (A) |
185以下 | 70 |
185超245以下 | 71 |
245超275以下 | 72 |
275超 | 74 |
※シビアスノータイヤ(過酷な降雪条件下で使用するためのスノータイヤ)、エクストラロードタイヤ、レインフォースドタイヤ、またはこれらの組み合わせについては、上記基準値を1 dB (A) 引き上げるものとする
※小型商用車用タイヤ、中・大型商用車用タイヤは基準値が異なります。